【OSアップデート】Chrome OS 145がリリース!セキュリティが大幅強化
どうも、タケイ(@pcefancom)です。
Chromebookに新しいアップデート「Chrome OS 145」が配信されています。
今回は「派手な新機能が増えた!」というタイプではなく、セキュリティの大幅強化が中心の”地味だけど超重要”なアップデートです。海外メディアのChrome Unboxedも「静かなアップデート(a quiet update)」と評しています。
ただ、深刻な脆弱性(セキュリティの穴)が多数修正されているので、すべてのChromebookユーザーは早めにアップデートしておくことをおすすめします。
この記事では、Chrome OS 145で何が変わったのかを入門者向けにわかりやすくまとめました。
今回のアップデート、ざっくり何が変わった?
まずは主な変更点を表で整理しておきます。
| カテゴリ | 内容 |
|---|---|
| セキュリティ | OSとブラウザで多数の深刻な脆弱性を修正。セッションクッキーの盗用リスクを下げる新機能も導入 |
| 見た目の変化 | Android版Chromeのホームアイコン(家のマーク)のデザインが新しくなった |
| パフォーマンス | 内部のデータベース処理が改善され、動作の信頼性がアップ |
| 開発者向け | ウェブ開発に使えるCSS・JavaScriptの新機能が追加 |
| 管理者向け | 管理コンソールでデバイスの保護状況を確認しやすくなった |
普段使いのユーザーが見た目で気づく変化は正直少ないです。
ただ、「見えないところの安全性が大きく上がった」アップデートなので、むしろ入門者の方こそ早めに適用してほしいなと思います。
セキュリティが大幅に強化された
Chrome OS 145で一番大事なのがセキュリティの修正です。
OS側の修正
Chrome OSのカーネル(OSの中核部分)に、解放済みメモリの使用(Use-after-free)と呼ばれる深刻な脆弱性が見つかっていて、今回修正されました。CVE-2025-38349を含む計3件の問題が対処されています。
「Use-after-free」というのは、すでに使い終わったメモリ領域に不正にアクセスできてしまうバグのことです。
悪用されると、攻撃者にパソコンを乗っ取られる可能性もあるため、深刻度は高いとされています。
Chromeブラウザ側の修正
内蔵ブラウザもChrome 145にアップデートされ、合計11件のセキュリティ修正が実施されました。そのうち3件は深刻度「High(高)」と評価されています。
具体的には、コーデック(動画や音声の処理部分)におけるヒープバッファオーバーフロー(CVE-2026-2314)や、V8 JavaScriptエンジンの整数オーバーフロー(CVE-2026-2649)などが含まれています。
難しい用語が並びますが、ざっくり言うと**「ブラウザで悪意のあるサイトにアクセスしただけで、攻撃される可能性があるバグが修正された」**ということです。
新しいセキュリティ機能「DBSC」も導入
もう一つ注目なのが、「Device Bound Session Credentials(DBSC)」という仕組みの導入です。
これは、ログイン状態を維持する「セッションクッキー」をデバイスに紐づけて、万が一クッキーが盗まれても別のパソコンでは使えないようにする仕組みです。ネットカフェや共有パソコンを使う場面でも安心感が増しますね。
見た目で気づく変化はホームアイコンだけ
今回、ユーザーが見た目で気づける変化はほぼ一つだけ。
Android版Chromeブラウザのホームアイコン(家のマーク)のデザインが変わりました。 従来の丸みのある家の形から、ドアが描かれたシャープなデザインに刷新されています。
デスクトップ版Chromeでは先行して導入されていたデザインに合わせたものなので、「あれ、アイコン変わった?」と思った方はそういう理由です。機能的な変化はありません。
パフォーマンスも内部的に改善
パフォーマンス面でも改善が入っています。
シークレットモード(ゲストモード)で使われるインメモリのデータベース「IndexedDB」の実装がSQLiteベースに書き直されました。これにより、シークレットモードでのウェブアプリの安定性やパフォーマンスが向上しています。
普段の操作で「劇的に速くなった!」と感じるタイプの変更ではないですが、裏側での信頼性が確実に上がっているアップデートです。
開発者向けの新機能も多数追加
ウェブ開発者向けにはいくつかの機能が追加されています。一般ユーザーが直接触る機能ではありませんが、今後のウェブサイトやウェブアプリの表現力が向上するベースになるものです。
CSSではテキストの均等割り付けを制御するtext-justifyプロパティのサポートが追加されました。JavaScriptではMapオブジェクトの操作を簡便にするUpsert機能が導入されています。また、WebRTC(ビデオ通話などに使う技術)では、ビデオフレームからRTPタイムスタンプを取得できるようになりました。
ウェブ開発をしている方は、Chrome for Developersのリリースノートをチェックしてみてください。
次のバージョン(Chrome OS 146)にも注目
Chrome Unboxedの報道によると、次期バージョンのChrome OS 146では「SkyVault Camera directory policy」という機能が準備されているそうです。
これは、管理された環境(企業や学校のChromebook)で、カメラアプリで撮った写真や動画をローカルではなくクラウドストレージに直接保存するという機能。教育機関や企業でChromebookを導入している場合、データ管理がぐっと楽になりそうです。
今回のChrome OS 145は、こうした次のアップデートに向けた基盤整備の意味合いも強いと感じます。
アップデートの確認方法
Chromebookのアップデートは以下の手順で確認できます。
- 画面右下の時計をクリック
- 歯車アイコン(設定)をクリック
- 左メニューから「Chrome OS について」を選択
- 「アップデートを確認」をクリック
アップデートがあれば自動的にダウンロードされます。ダウンロード完了後に再起動すれば適用完了です。再起動は数十秒で終わるのでChromebookは本当に楽ですよね。
まとめ:地味だけど超重要。今すぐアップデートしよう
Chrome OS 145は、華やかな新機能こそ少ないものの、セキュリティの大幅強化という意味では全ユーザーにとって必須のアップデートです。
特に、Chromebookを家族で共有している方や、ネットバンキング・ショッピングなどに使っている方は早めの適用をおすすめします。
次のChrome OS 146ではクラウド保存の新機能など、もう少しユーザーが体感できるアップデートが期待されています。引き続きウォッチしていきます!
▶ Chrome Releases: Stable Channel Update for ChromeOS(英語)
