MacBook NeoはChromebookキラー?発表されたスペックを観て感じたこと
どうも、Chromebook大好きなタケイ(@pcefancom)です。
2026年3月4日、Appleが廉価版MacBook「MacBook Neo」を正式発表しました。価格は99,800円から、発売は3月11日です。
SNSでは「Chromebookキラーが来たか?」なんて声もありましたが、Chromebookを8年使い続けて、かつ元M1 MacBook Airユーザーでもある身からすると、正直なところ「ターゲットが全然違うな」というのが率直な感想です。
今回は、同価格帯の注目モデル「Lenovo Chromebook Plus Gen 10(14型 MediaTek)」と比較しながら、Chromebookユーザー目線で感じたことをまとめます。
MacBook Neoとは?Appleが出した「はじめてのMac」

MacBook Neoは、Appleが新たに投入したMacBookシリーズの廉価モデルです。
これまでMacBookの最安モデルはMacBook Air(M5チップ搭載で164,800円〜)でしたが、MacBook Neoはそこから一気に6万5,000円も安い99,800円で登場しました。
最大の特徴は、MacやiPadで使われている「Mシリーズ」チップではなく、iPhone 16 Proに搭載された「A18 Pro」チップを採用していること。iPhoneの頭脳をそのままノートパソコンに載せたモデルです。
カラーバリエーションはシルバー、ブラッシュ(ピンク)、シトラス(イエロー)、インディゴ(ダークブルー)の4色展開。筐体はアルミニウム製で重量1.23kg、13インチのLiquid Retinaディスプレイを搭載し、Apple Intelligenceにも対応します。macOSが動くれっきとした「Mac」です。
ラインナップは以下の2モデルのみで、メモリの増設オプションはありません。
| モデル | ストレージ | Touch ID | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| MacBook Neo 256GB | 256GB SSD | なし | 99,800円 |
| MacBook Neo 512GB | 512GB SSD | あり | 114,800円 |
MacBook Neo vs Lenovo Chromebook Plus Gen 10|スペック比較
「ブラウザ中心のパソコン」として同価格帯で比較するなら、Lenovo Chromebook Plus Gen 10が最適な対抗馬です。ヨドバシカメラでの販売価格は115,280円、Amazon限定モデルが124,740円と、MacBook Neo 512GBモデルとほぼ同じ価格帯です。

| 項目 | MacBook Neo(99,800円〜) | Lenovo Chromebook Plus Gen 10(約115,000円〜) |
|---|---|---|
| OS | macOS | ChromeOS |
| プロセッサ | Apple A18 Pro(6コアCPU / 5コアGPU) | MediaTek Kompanio Ultra 910(50 TOPS NPU搭載) |
| メモリ | 8GB(増設不可) | 16GB LPDDR5X |
| ストレージ | 256GB SSD / 512GB SSD | 256GB UFS 4.0 |
| ディスプレイ | 13.0インチ Liquid Retina(2,408×1,506)sRGB / 500nit | 14.0インチ OLED(1,920×1,200)DCI-P3 100% / 400nit |
| 色域 | sRGBのみ | DCI-P3 100%(広色域) |
| バッテリー | 最大16時間(動画再生)/ 36.5Wh | 最大13時間 |
| 重量 | 1.23kg | 1.17kg |
| Wi-Fi | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 7 |
| Bluetooth | Bluetooth 6 | Bluetooth 5.4 |
| ポート | USB-C×2(USB 3 + USB 2)、3.5mm | USB-C×2(USB 3.2)、USB-A×1、3.5mm |
| キーボードバックライト | なし | あり(オプション) |
| 指紋認証 | 256GBモデルはなし(512GBモデルのみ) | あり(オプション) |
| Webカメラ | 1080p FaceTime HD | 5.0MP(プライバシーシャッター付き) |
| スピーカー | デュアルスピーカー | 4スピーカー(Dolby Atmos対応) |
| 充電 | 20W USB-C(MagSafe非対応) | USB-C PD |
MacBook Neoの良さ:見た目とAppleブランドの力はさすが
比較観点から、まずはMacBook Neoの良いところを語ります。
外観とカラバリはさすがAppleといったところです。
見た目はiPad Airをそのままパソコンにしたような印象で、これまでのMacのデザインをしっかり踏襲しています。ブラッシュやシトラスといったカラーはChromebookにはない華やかさがありますし、Appleユーザーにとっては所有欲がかなり満たされる仕上がりだなと感じました。

iPhoneしか使ったことがないユーザーのファーストPCとしてはアリだなとも感じました。
iPhoneとの連携(AirDrop、ユニバーサルクリップボード、Apple Intelligence)がそのまま使えるので、「スマホはiPhoneだけど、パソコンは持っていない」という人にとっては良いファーストステップになるはずです。

10万円いかでmacOSが動く最安モデルという点は、このご時世貴重とは思いました。Final Cut ProやXcodeなど「macOSでしか動かないアプリ」を使いたい人にとっては、最も安い選択肢になるのは間違いありません。
※最も快適に動くかどうかは別ですが。
MacBook Neoの課題:価格ありきでスペックを決めた感がすごい
ただ、スペックを見れば見るほど、
「まず10万円以下という価格設定が先にあって、スペックはそれに合わせて決めたんだな」
という印象が拭えません。
ところどころにAppleらしくない妥協が散見されます。
同じUSB-Cなのに性能が違う
まず気になったのがUSBポートです。

USB-Cポートが2つ並んでいますが、1つはUSB 3(10Gbps)、もう1つはUSB 2(480Mbps)。見た目は同じなのに、片方のポートだけ極端に遅いという仕様です。MacなのにThunderbolt 4はおろか、USB 3ですらない。ここはかなりのグレードダウンを感じます。
10万円以下のモデルにTouch IDがない
256GBモデル(99,800円)にはTouch IDが搭載されていません。

「10万円以下のMac」というインパクトは確かにありますが、2026年のノートPCで指紋認証がないのはちょっと厳しい。Touch ID付きの512GBモデルにすると114,800円ですが、そうなると
「あとちょっと出してMacBook Airにしたほうがいいのでは?」
という話にもなりそうです。
sRGBのみのディスプレイ:Appleらしくない妥協
ディスプレイがsRGBのみというのは正直驚きました。

MacBook AirやMacBook ProがP3ワイドカラーとTrue Toneを搭載しているのに対して、MacBook Neoにはどちらもありません。Appleのディスプレイといえば色の美しさが売りだっただけに、ここはしょうがないとはいえ、ちょっと残念に感じました。
iPhone6のころに戻ったなって感じです。
メモリ8GBのmacOS:元M1 MacBook Airユーザーとしてはかなり不安
ここが最大の懸念点です。
元M1 MacBook Airユーザーとしてハッキリ言いますが、macOSでメモリ8GBはかなりキツいです。
M1 MacBook Air(8GB)をずっと使っていましたが、本当にメモリ量が少なくて苦労しました。Chromeを立ち上げてタブを10枚開いたら、もうメモリ不足。そこからMac専用のアプリを立ち上げようものなら、固まることも当たり前でした。
そのM1 MacBook Airが出たのはもう5年以上前の話です。あれから使えるアプリも増え、アプリ1つあたりの必要メモリもどんどん増えています。その中で2026年に8GB固定、増設不可で出してくるというのは、果たしてmacOSとしてどんなアプリが快適に使えるのか?という疑問が浮かびます。
結局、このスペックで「Macにしかできないこと」を快適にこなせるかというと…正直厳しいのではないでしょうか。
キーボードバックライトがない
Apple製ノートPCでバックライトが非搭載なのは約16年ぶりとのこと。
暗い場所での作業を考えると、地味に不便です。
Chromebookの良さ:ブラウザ中心ならこちらが圧倒的に快適
ここからはChromebookユーザー目線で、改めてChromebookの強みを整理します。
メモリ16GBの余裕は別次元です。
ChromeOSは軽量OSなので、16GBもあればChromeブラウザで20〜30タブ開いても余裕で動きます。macOSの8GBとChromeOSの16GB、ブラウザ中心の使い方なら、体感の快適さはChromebookが圧倒的に上です。
OLED・DCI-P3ディスプレイがきれいなのもポイントです。
MacBook NeoがsRGBの液晶で妥協しているところ、Chromebook Plus Gen 10は有機ELでDCI-P3 100%対応。写真や動画の閲覧、コンテンツ消費の体験はChromebookのほうが上質です。
これは数字を見てもらえれば一目瞭然ですね。

まとめ:iPhoneしか知らないユーザー向けのPC。快適なブラウザ作業ならChromebook一択

MacBook Neoをひとことで表現するなら、「スペックを気にしない、iPhoneしか使ったことがない人のためのファーストPC」といったところでしょうか。
Appleのブランド力、カラバリの美しさ、iPhoneとの連携は魅力的。
「iPhoneは使っているけどパソコンは初めて」という層にとっては、良いファーストステップになるとおもいます。
ただ、すでにMacを使っている既存ユーザーにとっては、M5搭載のMacBook AirやMacBook Proが出ている今、わざわざMacBook Neoを選ぶ理由は見当たりません。Chromebookユーザーにとっても同様で、わざわざ乗り換えるほどの価値はないと感じました。
既存のパソコンユーザーからすると、MacBook Neoは正直疑問符のつくところばかりです。ただ、そうではないiPhoneしか知らないユーザーにとっては、かなりインパクトのある製品なのかなと思います。
パソコンの作業はブラウザが中心、Chromeを快適に使いたいのなら、断然Lenovo Chromebook Plus Gen 10がオススメです。
Chromebook Plusなら、Geminiも標準搭載、メモリ16GB、OLEDディスプレイ、Wi-Fi 7、4スピーカーDolby Atmos対応と、ブラウザ中心の作業環境としてはMacBook Neoを大きく上回るスペックが揃っています。
私は買いませんが、MacBook Neo自体はとても気になる存在です。Appleのショップに並び始めたら、ぜひ実機を触ってみたいなと思います。
参考リンク

