実機レビュー | HP Elite dragonfly Chromebook

実機レビュー | HP Elite dragonfly Chromebook

HP Elite dragonfly Chromebookのレビューです。特徴、スペック、オススメの使い方、メリット、デメリットをレビュー。購入方法、レビューリンクも紹介しています。
タケイマコト
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HP Elite dragonfly Chromebook|アスペクト比3:2、プライバシーフィルタ内蔵が貴重!ビジネス向けハイエンドモデル

 

第12世代Core 搭載のビジネス向けハイエンドChromebook
  • Chromebook Plus認定
  • 第12世代Core iシリーズを搭載
  • 2in1タイプ、13.5インチ(アスペクト比3:2)サイズの液晶を搭載
  • プライバシースクリーンを内蔵
  • 最大1000ニトの明るいディスプレイ

 

メリット
  • ブラウザ、Android、Linuxが快適に動く
  • Chromebook Plusに対応、新機能が使える
  • WEBアプリもとにかく快適!
注意点(デメリット)
  • 価格が20万円からと高額
  • 購入できるお店が少ない

 

こんな人にオススメ
  • 画面の表示量の多さにこだわりたい
  • Chromebookの機能(Linux、Android、Steam、AI編集)を余すことなく使ってみたい
  • HPのパソコンが好き
オススメの使い方
  • タブを100枚開きながらWEB会議などのマルチタスク作業
  • Photoshop Web版で画像編集、Linuxアプリやブラウザで動画編集
  • Steam for Chrome OSでゲーム
 

 

 

 

このページの目次

 

HP Elite dragonfly Chromebookとは

 

 

HP Elite dragonfly Chromebookは、ビジネス向けの2in1タイプのChromebookです。
ビジネスノートパソコン「Dragonfly 」のChromebook版として2022年に発売されました。
法人限定で販売が行われているモデルです。

スペックと特徴

スペックと特徴は以下の通りです。

 

項目 HP Elite dragonfly Chromebook
ディスプレイサイズ 13.5インチ
解像度 1920×1280(3:2)、画面タッチ
CPU Intel Core i7 1235U
メモリ 16GB
ストレージ 256GB 
重さ 1.23kg
手書き対応 対応(USI)
キーボード JIS/US配列選択可能
インターフェース

USB-C:2
USB-A:1
HDMI:2.0
カード:microSD
オーディオ:あり

Wi-Fi
Bluetooth

Wi-Fi 6E
Bluetooth 5.2

自動更新ポリシー 2032/6/30
グレード Plus
カテゴリー 法人向け

 

特徴1:アスペクト比3:2の液晶を搭載

 

画面のアスペクト比は情報を扱う作業の場合、閲覧のしやすさにつながっています。
縦に長ければ長いほど見やすく作業効率も高まります。
理想は3:2ですが、Chromebookに限らずほとんどのパソコンは16:10ばかり。
WindowsでもHP Dragonfly、レッツノートくらいに限られます。

 

そのなかで「3:2」のアスペクト比をChromebookで実現しているのは実に意義深くなっています。

特徴2:プライバシーフィルターを内蔵


HPのパソコンでユニークなのがプライバシースクリーンを内蔵していることです。
ボタン1つで正面以外から画面が見えづらくしてくれます。
企業用パソコンだとほぼ必須ですが、カバーをつけるのはなかなか大変。
それをボタン1つでできるようになっています。

特徴3:没入型トラックパッドを搭載

 

Chromebookで唯一触覚トラックパッドを搭載しています。
Macのトラックパッドのように、クリックすると、アプリやウェブサイトの操作に合わせてフィードバックを返するユーザの利用法によってクリック感が変わる触覚トラックパッドになっています。

の規格を採用しているのはChromebookでは「HP Elite dragonfly Chromebook」だけ。
操作する上で非常にユニークな機能になっています。

ライバル機との違い

HP Elite dragonfly Chromebookのライバル機は、以下になります。
※2024年時点での現行モデルからピックアップしました。

ASUS Expertbook Chromebook CX5403

これから買う場合の比較機種は、ASUS Expertbook Chromebook CX5403になると思います。

 

サイズはほぼ一緒。
選ぶポイントとしては、画面のアスペクト比とCPUの世代ですね。
最新のCPUがいいのならASUS、アスペクト比3:2がいいのなら、Dragonflyがいいと思います。

 

項目 HP Elite dragonfly Chromebook ASUS Expertbook Chromebook CX5403
ディスプレイサイズ 13.5インチ 14インチ
解像度 1920×1280(3:2)、画面タッチ 2560 x 1600(16:10)
CPU Intel Core i7 1235U インテル Core™ Ultra 7 155U 1.7
メモリ 16GB 16GB
ストレージ 256GB 512GB
重さ 1.23kg 1.40 kg
JIS/US配列選択可能 JIS配列
手書き対応 対応(USI)
インターフェース

USB-C:2
USB-A:1
HDMI:2.0
カード:microSD
オーディオ:あり

USB-C:2
USB-A:2
HDMI:2.1
カード:microSD

 

オーディオ:あり

Wi-Fi
Bluetooth

Wi-Fi 6E
Bluetooth 5.2

Wi-Fi 6EBluetooth 5.3
自動更新ポリシー 2032/6/30 2033/6
グレード Plus Plus
カテゴリー 法人向け 法人向け

実機レビュー

 

本モデルについては、実際に所有しており一年間使っています。
以下の観点で実機レビューをお送りします。

  1. 外観デザイン:スタイリッシュで最高
  2. パフォーマンス(処理速度):最高性能※2024年時点
  3. ディスプレイ(グラフィック性能):1000ニトの明るさが素晴らしい
  4. 拡張性:HDMI、USB-Cも左右にあって便利
  5. 使いやすさ(キーボードとタッチパッド):レイアウトがナイス
  6. 持ち運びのしやすさ:及第点ギリギリ持ち運べる重さ
  7. バッテリー:最大4時間、ちょっと短め
  8. コストパフォーマンス:価格に見合ったパフォーマンスはあり

外観デザイン:スタイリッシュで最高

 

外観は、濃い青の色合いで高級感があっていいですね。
ロゴもビジネスパソコン仕様でカッコいいですし、持っていてのラグジュアリー感というか満足感が高いです。
低密度マグネシウム/アルミニウムのハイブリッド素材というのが良いのでしょう。

 

Chromebookのなかではとびきりスタイリッシュだと思います。

パフォーマンス(処理速度):文句なしの高パフォーマンス

パフォーマンスも文句なしです。
タブを50枚開いても全く動作が遅くなりませんし、ファンがついていて排熱もしっかりしているので、マルチタスクしていていきなり動作が重くなることもありません。

 

メモリもたっぷり16GBあるのでマルチタスクも快適です。
動作の快適度を求めるならDragonflyはめちゃくちゃアリだと思います。

ディスプレイ(グラフィック性能):1000ニトの明るさが素晴らしい


ディスプレイも素晴らしいのひと言です。
とにかく最大輝度が高いので、どんな場所でも画面をクリアにみられます。
晴れている場所や周りが明るいと、みにくくなるディスプレイも多いのですが、全くの無縁です。

 

画面のアスペクト比も3:2なので情報量も多くて快適そのもの。
ディスプレイは最高だと思います。

拡張性:HDMI、USB-Cも左右にあって便利

拡張性もノートPCとしてば豊富で快適です。
HDMI、USB-Cポートは左右に2つ、USB-Aもついていますし、microSDとイヤホンジャックもあります。
無いのはイーサネットくらい。

 

モバイルということを考えれば、十分合格点の出来だと思います。

 

使いやすさ(キーボードとタッチパッド):レイアウトがナイス!

キーボードとタッチパッドの使い勝手はChromebookの中では、トップだと思います。
どちらも使いやすいです。

 

最近だとキーボードは、JIS配列の場合、窮屈なものが多いですが、Dragonflyは日本用にデザインされています。
US配列のを使っていますがこちらも基本に忠実で使いやすいです。

 

タッチパッドも大きいのでカーソルの移動も楽ですし、アプリによってクリック感が変わる仕組みがまた快適。
MacbookProのような間隔で使えるのがナイスです。

 

キーボードとタッチパッドの出来は文句を言ったらバチが当たるだと思います。

持ち運びのしやすさ:及第点、ギリギリ持ち運べる重さ

持ち運びのしやすさは、及第点ですね。
HP Dragonfly G4やレッツノートやLIFEBOOKを使っている方だと重く感じると思います。

 

とはいえ重さは、1.27kgで一般的なパソコンとしては普通。
とびきり軽くないだけです。
十分持ち運べる重さではあるので、及第点としました。

 

バッテリー:最大4時間、ちょっと短め

バッテリー時間は高性能な分、短めになっています。
新品時で最大4時間程度、充電回数が200回近くで2時間程度でした。
Chromebookのなかでは短めなので、評価は低め(3点)です。

 

これは端末と言うよりはCPUによりけりなので、しょうが無いところですね。

 

バッテリーはもって3時間程度と考えておくといいでしょう。

コストパフォーマンス:価格に見合ったパフォーマンスはあり

価格はハッキリいって高めです。
Core i3モデルでも20万円近くします。

 

安くはありませんが、高品質なボディ、使い勝手の良さを考えると価格に見合ったパフォーマンスはあると思います。

 

Chromebookをすでに使っていて良さも分かっている。
ハイエンドなモデルを一度試してみたい方には検討いただきたいところですね。

 

オススメの使い方

以上、外観・スペックレビューでした。
性能面からいくと以下の使い方がオススメです。

オススメの使い方
  • タブを100枚開きながらWEB会議などのマルチタスク作業
  • Photoshop Web版で画像編集、Linuxアプリやブラウザで動画編集
  • Steam for Chrome OSでゲーム

WEB会議、タブ50枚、マルチタスク作業

メモリもCPU性能も高いので、マルチタスク的な使い方がオススメです。

 

たとえばタブを50枚開いて、ZoomでWEB会議、画面共有すると言った使い方ですね。
エントリークラスだとタブを10枚くらい開くとメモリがいっぱい、Zoomをしながら画面共有すると画面が固まることすらありますが、HP Elite dragonfly Chromebookならそんな心配無用です。

画像編集だけではなく、動画編集、カジュアルなゲーム利用にもオススメ

ブラウザで画像編集や動画編集も一般的にになってきましたが、動画の変換などでそれなりの性能は必要です。

 

HP Elite dragonfly Chromebookなら快適に出来る性能を持っているので、ブラウジング以上の作業をこなすのにも向いています。
Steamにも対応しゲームにも対応しました。
さすがにグラボ必須のゲームは辛いですが、カジュアルなゲームは問題無し。

 

オールマイティに使えます。

メリット・デメリット

実際に一年間使ってみましたが、リアルに感じたメリット・デメリット(注意点)が以下の5点です。

メリット
  • ブラウザ、Android、Linuxが快適に動く
  • Chromebook Plusに対応、新機能が使える
  • WEBアプリもとにかく快適
注意点(デメリット)
  • 価格が20万円からと高額
  • 購入できるお店が少ない

 

メリット(1):ブラウザ、Android、Linuxが快適に動く

HP Elite dragonfly Chromebookの良いところは高性能でどんな作業でも快適に動作してくれるところです。

 

ブラウザのタブを50枚開いても動作が安定していますし、Androidも比較的快適に動きます。

 

ローカル性能がダイレクトに響いてくる「Linux」についても同様です。
2024年時点で存在するメジャーなツールは快適に動きます。

 

Chromebookで使えるツールは快適に使えるのは一番のメリットです。

メリット(2):Chromebook Plusに対応、新機能が使える

2つめがChromebook Plusに対応していることですね。
2023年のモデルですが、これより前のモデルは例えハイエンドであっても「Chromebook Plus」ではなく、最新の機能は配信されません。

 

Chromebookは「Plus」かそうでないかで使い方が変わりますが、その「Plus」に対応していることは、活用していくためにも意義は大きいと思います。

メリット(3):WEBアプリもとにかく快適

最近は、WEBサービスとはいえど、パソコン自体の性能も必要になってきました。

 

Geforce Nowであれば、ストリーミングのなめらかさ、コントローラの入力速度、ディスプレイのリフレッシュレート(FPS)などは性能によってきます。
ClipChampやFlexClipなど、動画編集サービスは動画変換時も速度はパソコンの性能いかんで変わってきますが、Dragonflyであれば変換速度も早く処理可能です。

 

重い処理を伴うWEBアプリもとにかく快適に利用できるのはメリットといえるでしょう。

 

この辺の快適さはハイエンドなモデルとそうで無いモデルでもっとも差が出るところだと思います。

 

注意点(1)価格が20万円からと高額

作りは本当に素晴らしいのですが、伴って価格が高いのはデメリットになってしまっていますね。
一番下のモデルでも20万円前後からと、Chromebookの中でも特に高額です。

 

Core i5モデルだと30万円近くになりますが、そこまでChromebookにだせる人は少ないのかなと思います。

 

他のハイエンドモデルよりも高額なのには注意です。

 

 

注意点(2)購入できるお店が少ない

購入できるお店が少ないのにも注意が必要です。

 

個人で購入する場合、法人向けもデルを個人に卸してくれるお店のみ。
量販店やHPの直販ストアでは買えず、購入可能な場合でも受注販売で納期に一ヶ月近くかかることもザラです。

 

買おうと思ってすぐには買えないのには注意してください。

購入方法とセール情報

個人で買う場合には、以下のサイトで購入可能です。
どちらも法人向けもデルを個人向けに販売してくれるサイトです。

 

NTT-XはOCNが運営するショップで、法人向けChromebookを買うなら定番、楽天で買いたい場合にはISダイレクトさんが定番になっています。

 

HP Elite Dragonfly Chromebook が買えるショップ

 

 

 

法人で購入する場合には、DIS、Synnex、SoftBankから購入となります。
購入する場合は担当営業の方に問い合わせてみてください。
※HPさんに問合せする場合には、筆者(タケイ)が繋ぐことも可能です。連絡をいただけたらと思います。

 

 

オススメのユーザ

「HP Elite dragonfly Chromebook」は以下のようなユーザ、使い方をするのにオススメです。

こんな人にオススメ
  • 画面の表示量の多さにこだわりたい
  • Chromebookの機能(Linux、Android、Steam、AI編集)を余すことなく使ってみたい
  • HPのパソコンが好き

画面のアスペクト比3:2が好き

まずは、レッツノートなどでアスペクト比3:2液晶に慣れているような方ですね。
情報量の多さになれている、横長なのには耐えられない方にオススメです。
アスペクト比3:2は本当に貴重なので、この画面が好きな方には本当に合うと思います。

Chrome OSを活用していきたい

そしてChromebookの機能を余すことなく使いたい方。
Chrome OSの最新機能は、Chromebook Plusでないと使えない機能も出てきました。
そういったところにおしなべて対応しているので、Chrome OSをしっかり活用していきたい方にオススメです。

 

ピンポイントです、Chromebookでゲームをしたい方にも合うモデルです。
Steamも一部のハイエンドモデルのみですが、しっかりと対応しています。

 

とにかくChrome OSを活用していきたい方にオススメです。

HPのパソコンが好き

あとは何より「HPのパソコン」が好きな方にオススメです。

 

Dragonflyシリーズは、ビジネスプレミアムで名高いシリーズ。
シリーズを指名買いで買っている方も多いと思います。
「HP Elite dragonfly Chromebook」はまさしく「Dragonfly」なので、歴代、HPのパソコンが好きな方なら買って後悔はしないと思います。

 

ロゴも格好いいですよね。

 

まとめ:Chromebook好きに一度は使っていただきたい名機

以上、HP Elite dragonfly Chromebookのレビューでした。

 

長くなりましたが、実際に私が使っている期間でも一番長い、使っている頻度も一番高いモデルです。
大好きなので長文になってしまいました。
なかなか手を出しづらいモデルではありますが、Chromebookの良さを分かっている方なら、気に入っていただけると思います。

 

ちょっとでも興味がある方はぜひチェックしてみてください!

レビューリンク

HP Elite dragonfly Chromebookのレビューをあげている方の動画やブログを集めました。
購入の参考にどうぞ。