実機レビュー | Samsung Galaxy Chromebook Plus | 15.6インチで1.1kg!薄型軽量、OLEDが美しいハイエンドモデル

実機レビュー | Samsung Galaxy Chromebook Plus | 15.6インチで1.1kg!薄型軽量、OLEDが美しいハイエンドモデル

Chromebookの口コミレビューです。
実際に使ってみてメリット・デメリットを紹介。
ほか、実際の使い心地を紹介します。
タケイマコト
タケイマコト

「Samsung Galaxy Chromebook Plus」は、Samsungが北米で2024年に発売を開始したミドルレンジのChromebook Plusで、
15.6インチで1.1kg
という軽量さが話題のモデルです。

 

実際に1ヶ月使ってみて感じた魅力、改善点、買うべきユーザ、オススメの活用法をレビューとして紹介します。

 

16インチ(アスペクト比16:10、リフレッシュレート120Hz)、メモリ16GB、ゲーミングなChromebook
  • 15.6インチのAMOLEDディスプレイを採用
  • Intel Core 3 100Uプロセッサ、8GBのLPDDR5Xメモリ、256GBのeUFSストレージ
  • 新しく導入された「Quick Insertキー」を搭載
  • 最大13時間のバッテリー駆動時間を実現
よかった点(メリット)
  • 画面サイズは15.6インチなのに薄さと軽さは13インチ級
  • AMOLEDの画面がきれい!
  • クイックインサートキーでGeminiは実用的
注意点(デメリット)
  • テンキーは好き嫌いが分かれる
  • 買うには個人輸入が必要

買うべきユーザー
  • 有機ELなChromebookがほしい
  • 持ち運びが楽な大型(15.6インチ)パソコンが欲しい
  • GalaxyTab、Fold、S UltraユーザでGalaxyなパソコンがほしい

 

 

 

このページの目次

 

Samsung Galaxy Chromebook Plusとは


Samsung Galaxy Chromebook Plusは、薄型軽量設計と高性能プロセッサーを組み合わせた、2024年のChromebookの中でも注目モデルの1つです。

 

AMOLEDディスプレイを搭載したChromebook Plusモデルとしては初めての製品であり、鮮やかな色彩と高コントラストを実現しています。また、新しいAI機能やQuick Insertキーなど、生産性を向上させる機能も搭載されています。

 

特徴とスペック|AMOLED、薄型軽量に強み

特徴とスペックを紹介します。

特徴1:CPU|Core 3 100Uを搭載

 

CPUには2024時点で最新世代のCPUを搭載しています。

 

Core 3 100Uは一般的な使用には十分な性能を持ちつつ、省電力性も考慮されたプロセッサーでエントリーレベルながら十分な性能を発揮。
2021年のCore i7-1165G7よりも高いマルチスレッド性能を有しています。

 

Windowsで考えるとエントリーレベルですが、Chromebookのなかでは上位に来る性能をもったCPUになっています。

特徴2:キーボード|クイックインサートキーを搭載、新レイアウトに対応

 

Chrome OSの新機能を活用した新しいレイアウトのキーボードを搭載しています。

 

具体的には、

 

Quick Insertキー

 

  • Caps Lockキーの位置に配置
  • Google AIを活用した多機能ツール
  • テキスト作成支援、絵文字やGIF挿入、リンク追加などが可能
  • 将来的にAI画像生成機能も追加予定

Gキー

  • 従来のランチャーキーの機能を継承
  • Fnキーとaltキーの間に移動
  • アプリへの素早いアクセスに利用

その他の特徴

  • テンキー搭載
  • Fnキーを搭載(Chromebookでは珍しい)

を搭載しており、快適な操作性を実現しています。
Quick Insertキーは今後、他のChromebookモデルにも搭載される予定です。

 

特徴3:ディスプレイ|有機EL(AMOLED)を採用

 

ディスプレイが高品質なのも特徴です。

 

Chromebookで初めてAMOLEDパネルを採用。
液晶ディスプレイと比較して格段に優れた色彩表現を可能にしています。

 

特にGalaxy Chromebook Plusでは

  • 1ms の応答速度
  • DCI-P3 120%の広色域をカバー

をしているため、写真編集などにおいては力を発揮してくれます。

特徴4:重さ|15.6インチで1.1kgはChromebook最軽量

 

全てのパソコンと比べても優れているのが「薄型軽量」なことです。
11.8mmというスマホよりも薄く、15.6インチパソコンにしては1.1kgと非常に軽くなっています。

 

Galaxy Chromebookシリーズの特徴である軽量性は本モデルでも健在。
15.6インチサイズで1.1kg台と圧倒的な軽さを実現しています。
※MacBook Pro16インチが2.14kg、その半分と考えてもらえたら軽さを実感してもらえると思います。

特徴5:アプリ|Galaxy Tab、Fold、S Ultraとメモを同期可能

 

ユニークなのがSamsungデバイスとの連携です。

  • Chromebookの画面にスマホを映すAppストリーミング
  • 無線でChromebookとスマホのデータをやりとりするクイックシェア

は、どのChromebookでも使えますが、Galaxy Chromebook PlusではさらにAndroid版Samsung Noteアプリとのデータ連係も可能になっています。

 

SamsungNotesアプリをインストールできるのでGalaxy TabやFold、S Ultradとメモを同期して使うことが可能です。

スペック

スペックのまとめです。

 

特徴的なのはAMOLEDですね。
2024年モデルでは唯一の採用となりました。

 

メモリは現状8GBモデルのみとなっています。
※ニュースリリースでは最大16GBまで対応と発表、その内メモリ増強版が発売されるかもしれません。

 

項目 詳細
ディスプレイ 15.6インチ FHD AMOLED (1920 x 1080)、400ニト、1.0ms応答速度
プロセッサー Intel Core 3 100U (第14世代、Raptor Lake-R)
メモリ 8GB LPDDR5X
ストレージ 256GB eUFS
グラフィックス UHD Graphics 64EU
ポート 1 HDMI、2 USB Type-C、1 USB3.2、1 MicroSD、1 ヘッドフォン/マイク コンボ
ネットワーク Wi-Fi 6E、802.11 ax 2x2、Bluetooth v5.3
カメラ 1080p FHDカメラ
その他の特徴 13時間のバッテリー寿命、ChromeOS、AI機能、Quick Insertキー、重量2.58ポンド(約1.17kg)、厚さ11.8mm
価格 $700(約10万円)

 

ライバル機種|同じようなスペックの機種は何があるのか?

スペックが競合するライバル機種は、Acerから発売されている「Acer  Chromebook Plus 515」が該当します。

 

 

 

こちらも同じ15.6インチのChromebook Plusです。

 

異なる点はCPUと液晶、キーボードで、CPUは一世代古く「Intel i3-1215U」を搭載しており、IPS液晶のため、AMOLEDのGalaxy Chromebook Plusよりも品質は劣ります。

 

Galaxy Chromebook Plusはキーボードにテンキーがついていますが、Acer  Chromebook Plus 515」はついてません。
そのほかのメモリやストレージ、インターフェース構成などはほとんど変わりません。

 

実勢価格は、Acer  Chromebook Plus 515の方が400ドル前後で200ドルほど安いです。

 

液晶やCPU性能を重視するなら「Samsung Galaxy Chromebook Plus」、そうでなければAcer  Chromebook Plus 515」を選ぶと良いでしょう。

 

スペック Galaxy Chromebook Plus Acer Chromebook Plus 515
ディスプレイ 15.6インチ FHD AMOLED (1920x1080) 15.6インチ FHD IPS (1920x1080)
プロセッサー Intel Core 3 100U 最大 Intel Core i7 (第12/13世代)
メモリ 8GB LPDDR5X 8GB以上
ストレージ 256GB eUFS 128GB以上
バッテリー駆動時間 最大13時間 最長10時間
重量 約1.17kg 記載なし
厚さ 11.8mm 記載なし
特徴 Quick Insertキー、Gランチャーキー DTSオーディオ、MIL-STD 810H準拠
価格 $700(約10万円)から $399.99から(北米)

 

 

実機口コミレビュー|高性能なCPUと大容量メモリが魅力

実際に二ヶ月以上、使ってみて感じた所感を以下の観点で紹介します。

  1. 外観デザイン:カッコいい!15.6インチとは思えない軽さと薄さ
  2. パフォーマンス(処理速度):ハイエンドモデル迫る快適さ
  3. ディスプレイ(グラフィック性能):AMOLED(有機EL)だけあってキレイ!
  4. 拡張性:USB-Cが左側のみなのが惜しい
  5. 使いやすさ(キーボードとタッチパッド):クイックインサートキー便利!Pixelbook GO、MacBook Airに似た打鍵感がナイス
  6. 持ち運びのしやすさ:カバンに入れば持ち運びは楽
  7. バッテリー:5時間程度、ハイエンドにしては持ちはいい
  8. コストパフォーマンス:699ドルなら価格相応の出来

(1)外観デザイン:カッコいい!15.6インチとは思えない軽さと薄さ

 

外観はカッコいいのひと言です。
Chromebookの中では非常にスタイリッシュ、デザインもシックで素晴らしい。
Galaxy Chromebook Plusは、11.8mmという薄さが特徴ですが、実際に手に取ってみるとスペック以上の薄さを感じます。

 

たたんでもタブレットよりも薄いのにはビックリしましたね。
それでいてHDMIポートもついていたり。
薄さを限界まで求めた感があって、使っている時の満足感は高いです。

(2)パフォーマンス(処理速度):ハイエンドモデル迫る快適さ

 

パフォーマンスもChromebook Plusらしい処理速度で満足です。

 

ブラウジングに関しては、Windowsでいうところの25万円するくらいのパソコンの快適度はあります。
画面がAMOLEDで非常に美しいので画像編集をするとスペック以上の快適さを感じました。

 

他にもSteamでドラゴンクエスト3をプレイしてみましたが、応答速度も早いですし発色もキレイ。
ブラウジングだけではなく、画像編集、Steam、簡単な動画編集なら快適にできると思います。

 

なおベンチマークスコアは以下のとおりです。

  • シングルコア|87,000
  • マルチコア|360,000

さすがにゲーミングモデルのAcer Chromebook 516GEほどのスコアではないにしろ、15万円するASUS Expertbook CX54に近い値をたたき出しているのは素晴らしいと思います。

 

 

 

 

(3)ディスプレイ(グラフィック性能):AMOLED(有機EL)だけあってキレイ!

 

 

ディスプレイは文句なしの出来だと思います。
AMOLED(有機EL)なので発色がキレイです。
GoogleフォトやPixlrで写真編集しているときには、発色が元の写真に忠実で黒の締まりもいいので、特に恩恵を感じられます。

 

Galaxy Chromebook Plusを使いはじめて、ついついYouTubeでフィラー映像などを見る機会も増えました。

 

ついつい映像や写真を観たくなってしまう素晴らしいディスプレイだと思います。

(4)拡張性:USB-Cが左側のみなのが惜しい

 

 

拡張性、インターフェースについては可もなく不可もなしといったところでしょうか。
Chromebookのなかでは

  • USB-Cが左側に2つ
  • USB-Aが右側に1つ
  • HDMIポートあり
  • オーディオジャック
  • マイクロSDカードスロット

充実している方ですが、USB-Cが片側のみと言うのが惜しいですね。
これまでのモデルは両側についていただけに、左側にもあると便利でした。

(5)使いやすさ(キーボードとタッチパッド):クイックインサートキー便利!Pixelbook GO、MacBook Airに似た打鍵感がナイス

 

キーボードは使いやすいと感じました。

 

キーストロークは浅めですが、Enterキー周りが変に詰めていないまともなレイアウトなので、普通に打ちやすいです。
新しいファンクションキーやクイックインサートキー、Gキーが使えるのも未来感があっていいと思います。
※ファンクションキーは、キャプチャや音声入力ボタンが変わり実用性も増しました。

 

(6)持ち運びのしやすさ:カバンに入れば持ち運びは楽

 

持ち運びのしやすさですが、
15.6インチのパソコンを持ち運ぶ
と考えたらピカイチだと思います。

 

15.6インチあるのでどのバッグにも入るとかにはなりませんが、とにかく薄いので縦に余裕があれば、リュックに簡単に忍ばさせられます。
重さも1.1kgしかないので、カバンに鞄に入れても全然重くありません。

 

実際に持ち運んで使っていますが、体感として
「13インチの1.3kgあるパソコンよりも持ち運びは楽」
と感じています。

(7)バッテリー:5時間程度、ハイエンドにしては持ちはいい

バッテリーはそれなりに優秀だと思います。

 

Intelの第12世代Core i5などのモデルだと、フル充電しても4時間しかもちませんが、省電力性能が優れているのか、

  • ライトに使って6時間
  • ウェブアプリやLinuxを使っても4時間

くらいはもちます。
ハイエンドのChromebook Plusよりも体感で1.5倍から2倍持つ感覚です。
MediaTek機のように10時間以上というわけにはいきませんが、Chromebook Plus機としては優れているなと感じました。

 

バッテリー持ち重視の方にはフィットすると思います。

(8)コストパフォーマンス:699ドルなら価格相応の出来

コストパフォーマンスは普通です。
正直、とびきり安くもないですが高くもないところでしょうか。

 

同じくらいの性能のChromebook Plusなら400ドル台なので、価格だけ見ると高く感じるかもしれませんが、

  • Galaxy Chromebook PlusはAMOLEDを搭載
  • キーボードもいち早く新しいレイアウトを採用

するなどプレミアムな部分もあり、予算があれば購入しても良いお値段だとは思います。

まとめ|よかった点(メリット)、注意点(デメリット)

よかった点、注意点をまとめると以下のようになります。

よかった点(メリット)
  • 画面サイズは15.6インチなのに薄さと軽さは13インチ級
  • AMOLEDの画面がきれい!
  • クイックインサートキーでGeminiは実用的
注意点(デメリット)
  • テンキー搭載モデルのみ
  • 買うには個人輸入が必要

Samsung Galaxy Chromebook Plusは、10月から使いはじめていますが、かなり気に入っています。
以下の点が特に気に入っています。

メリット(1)画面サイズは15.6インチなのに薄さと軽さは13インチ級

 

とにかく薄くて軽いのは、とても素晴らしいと感じました。

 

初め手に取ったときは
「本当にこれは15.6インチのパソコン???」
と思うほど軽かったです。

 

片手でもヒョイヒョイと持てるの、最初は「モックか?」と思ったくらいでした。
くわえて本当に薄いので、持ち歩くときもちょっと大きめの紙のノートを持っているくらいの感覚でいられます。
やっぱり軽いとどこでも使おう時にさせてくれます。

 

画面サイズは大型なのに薄さと軽さは、13インチの超軽量モバイル級なのは大きなメリットだと思います。

メリット(2)AMOLEDの画面がきれい!

 

そして画面のキレイさ、これもメリットといえるでしょう。

 

写真だとなかなか伝えづらいのですが、本当に画面がキレイです。
AMOLED(有機EL)の発色の良さは、液晶とは別物と改めて実感しました。
風景映像を見ると格段にその違いがわかります。

 

Chromebookでも画像編集をする、YouTubeやNetflixなどをよく見る方には大きな魅力になると思います。

メリット(3)クイックインサートキーでGeminiは実用的

 

あとは、「クイックインサートキー」が使えるのもメリットですね。

 

Chromebook Plusならどのモデルでも「Everythingボタン+F」キーでクイックインサートを使えますが、Galaxy Chromebook Plusなら専用のキーが用意されています。

 

ボタン1つでGeminiを呼び出せるのは率直に便利です。

 

これからGeminiを大いに活用していきたい方には大きなメリットになると思います。

 

 

注意点(1)テンキー搭載モデルのみしかない

 

最近の16インチモデルはテンキーレスなモデルも多いです。
逆に「Galaxy Chromebook Plus」にはしっかりテンキーがついています。
そのためトラックパッドも若干左寄りです。

 

Macbook Pro16インチなどに慣れていると、このレイアウトには違和感を覚えるかもしれません。
そもそも、テンキーはいらないと言う方も多いと思います。
※個人的にもテンキーはいらないからその分、横幅を小さくしてほしいと感じました。

 

善し悪しというよりは好き嫌いの部分ですが、テンキー搭載モデルのみしか無いのでいらない派の方は注意してください。

 

競合機種で紹介した「ASUS Chromebook Plus 515」はテンキーレスなので、どうしてもテンキーがイヤな方はこちらの検討もオススメします。

 

 

注意点(2)買うには個人輸入が必要

購入には個人輸入しなければならない点にも注意が必要です。

 

日本国内では販売されておらず、購入できるのはアメリカのストアのみ。
Best Buy、e-bayを使って個人輸入する必要があります。
※慣れている方であれば問題無いと思いますが

 

特にGalaxy Chromebook Plusの場合、Amazonでも買えないのでe-bayか購入代行の利用が必須です。

 

購入代行を使う場合の納期などは以下で紹介しているので、参考にしてみてください。

 

総合評価|ハイエンドなChromebook Plusが欲しい方にオススメ

こんな人にオススメ
  • AMOLED(有機EL)なChromebookがほしい
  • 持ち運びが楽な大型(15.6インチ)パソコンが欲しい
  • GalaxyTab、Fold、S UltraユーザでGalaxyなパソコンがほしい

以上、「Samsung Galaxy Chromebook Plus」のレビューでした。

 

12月に購入して以来、画面のキレイさ、動作のキビキビさ、クイックインサートキーの便利さに惚れてそれこそ毎日のように使っています。

 

とにかく画面がキレイ、15.6インチなのに本当に軽くて薄い、Galaxy TabやFoldとのメモ連携が楽な点が気に入っりました。

 

同じように、ノートパソコンでも有機ELなキレイなディスプレイを使いたい、15.6インチでも最軽量のパソコンが欲しい、すでにGalaxyユーザでチームGalaxyとしてポートフォリオにパソコンを加えたい方に、是非オススメしたいです。

 

購入のハードルは若干高いですが、ハードルを差し引いたとしても良いモデルなので、気になった方はぜひチェックしてみてください。

 

 

購入方法とセール情報

最後に購入方法を紹介します。
Samsung Galaxy Chromebook Plusを購入するなら、今のところ、Best Buyから購入できるBIG APPLE BUDDYがオススメです。

 

北米ではBest Buyと北米のSamsungストアのみでの販売となっています。
日本への直送が不可で購入代行を使う必要があります。

 

BIG APPLE BUDDYなら、購入代行のサイトで鉄尽くをするだけ。
スムーズに購入が可能です。

購入できるショップ

 

レビューリンク

レビューをあげている方の動画やブログを集めました。

 

購入の参考にどうぞ。