Chromebookは基本的にはブラウザの利用がメイン。
アプリもブラウザを介して使うのが基本です。
アプリをインストールして使う「Windows・Mac」と大きく異なるところです。
たとえばMicrosoftのOffficeが代表例。
Windows・Macであればアプリ版をインストールできますが、Chromebookではできません。
ブラウザ版である「Office Online」を使う必要があります。
外見は似ていますが、アプリメインかブラウザメインかで作りが違っています。
このページではChromebookとWindows・Macの違いについて紹介します。
違いを具体的に一覧化したのが以下の表です。
項目 | Chromebook | Windows・Mac |
---|---|---|
開発 | Microsoft・Apple | |
OS | Chrome OS | Windows・Mac |
アカウント | Googleアカウント |
Microsoftアカウント |
アプリの購入 |
Chromeウェブストア |
Windowsストア |
アプリのインストール | インストール不可 | ドライブにインストール |
ブラウザ | Chrome |
Safari |
Officeソフト |
文書:Googleドキュメント |
文書:Word、Pages |
音楽の管理/再生 | YouTube Music | iTunes |
写真の閲覧/編集 | Google フォト | GIMP、Photoshopなどのアプリ |
映像の閲覧/編集 | Google フォト、ブラウザ型動画編集ツール | Filmora、Adobe Premire Proなどのアプリ |
メール | Gmail |
Outlook |
カレンダー | Googleカレンダー |
Outlook |
ファイルの操作 | ファイル |
エクスプローラー |
ファイルの保存 | Googleドライブ |
Windows:One Drive |
ChromebookはGoogleが開発したOS、Chrome OSを採用しています。Chrome OSは、軽量であることが最大の特徴で、クラウドベースの機能が中心です。Googleのウェブサービスとの連携が強く、クイックスタート、高速ブラウジング、マルウェア保護などの利点があります。しかし、オフラインでの使用や、特定の専門的なソフトウェアのサポートは限定的です。
一方、Windowsは広範囲にわたるアプリケーションと互換性を持つことで知られています。ゲーム、ビジネスソフトウェア、クリエイティブなツールなど、多種多様なソフトウェアをサポートしています。カスタマイズ性が高く、あらゆる種類のハードウェアと対応することが可能です。しかし、ウイルスへの感染リスクが高く、定期的なセキュリティアップデートが必要です。
最後に、macOSはAppleの製品ラインで使用されています。macOSの特徴は、直感的なユーザーインターフェースとシームレスなAppleデバイス間の連携です。デザインソフトウェアや映像編集ソフトウェアをはじめとするクリエイティブな作業に優れています。しかし、価格が高く、Windowsと比較するとサポートするソフトウェアの種類は少なめです。
これらのOSはそれぞれ異なる利点と欠点を持っています。選ぶ際には、自分の使用目的や予算を考慮することが重要です。
各プラットフォームには独自のアカウントシステムがあり、その違いは利用者の経験に大きな影響を与えます。
まず、Chromebookです。Chromebookを使用する際にはGoogleアカウントが必要となります。このアカウントはメール、クラウドストレージ、ドキュメント作成、カレンダーなどのGoogleサービス全てにアクセスできる統一されたものです。Googleアカウントを通じて、すべてのデータと設定はクラウドに保存され、どのChromebookからでもアクセス可能です。
次に、Windowsです。Windows 10以降ではMicrosoftアカウントが主となりますが、ローカルアカウントの利用も可能です。Microsoftアカウントを利用すると、Outlook、OneDrive、Office 365などのMicrosoftサービスにアクセスでき、設定やデータをクラウドで同期できます。一方、ローカルアカウントはオフラインで完結し、特定のデバイス上のプライバシーとセキュリティを保つことができます。
最後に、Macです。Macをフルに活用するにはApple IDが必要です。Apple IDを用いることで、iCloud、App Store、iTunes、iMessage、FaceTimeなどのAppleのサービスにアクセスできます。また、Macの設定やデータをiCloudで同期し、他のAppleデバイスとシームレスに連携することが可能になります。
以上のように、Chromebook、Windows、Macはそれぞれ異なるアカウントシステムを利用します。これらのアカウントは、各プラットフォームのエコシステム内での統一性と、クラウドサービスを通じた利便性を提供します。
まず、Chromebookです。Chrome OSは主にWebベースのアプリケーションを使います。Google Chromeブラウザを通じて、Webアプリケーションやウェブページを利用します。また、Google PlayストアからAndroidアプリをダウンロードして使用することも可能です。そのため、Chromebookはインターネット接続に大きく依存します。しかし、オフラインでも一部のアプリケーション(Google DocsやGmailなど)を使用することができます。
次に、Windowsです。Windowsはその歴史と普及率から、豊富なデスクトップアプリケーションをサポートしています。Microsoft Storeからアプリをダウンロードすることも可能ですが、ウェブサイトから直接インストーラをダウンロードしてアプリケーションをインストールすることも一般的です。また、Windowsは.exeや.msi形式のインストーラをサポートしています。
最後に、Macです。Macのアプリケーションは主にApp Storeからダウンロードします。App Storeは、Appleが厳格な審査を行った信頼できるアプリケーションだけを提供します。また、サードパーティのウェブサイトから直接.dmgや.pkg形式のインストーラをダウンロードしてアプリケーションをインストールすることも可能です。
このように、各OSはアプリケーションの利用方法において独自のアプローチを持っています。それぞれの選択は、ユーザーの必要性、慣習、そしてアプリケーションの利用の自由度によって異なります。
それぞれのプラットフォームは独自のブラウザを標準で搭載しています。これらのブラウザは、そのプラットフォームの体験に大きく貢献しています。
まず、Chromebookです。Chrome OSはGoogle Chromeブラウザを標準で搭載しています。これはChromebookの中心的なコンポーネントであり、ウェブブラウジング、ウェブベースのアプリケーションの使用、さらには一部のAndroidアプリケーションの実行などに使用されます。Chromeブラウザはスピーディーで安全性が高く、自動更新も行われます。
次に、Windowsです。Windows 10ではMicrosoft Edgeが標準ブラウザとして搭載されています。最新版のEdgeはChromiumベースで、Chromeと同様にパフォーマンスが高く、多数の拡張機能をサポートしています。さらに、Microsoft独自の機能(CollectionsやImmersive Readerなど)も追加されています。
最後に、Macです。macOSではSafariが標準ブラウザとなっています。Safariは速度とプライバシー保護に焦点を当てており、省エネルギー機能も備えています。また、Appleデバイス間でのシームレスな同期が可能で、ユーザーエクスペリエンスの一部となっています。
これらのブラウザは各プラットフォームの特性を反映しており、ユーザーは自身のニーズに応じて他のブラウザを追加でインストールすることも可能です。しかし、それぞれの標準ブラウザは、そのプラットフォームのエコシステムとの統合性と利便性を提供します。
それぞれのプラットフォームには推奨されるOfficeソフトウェアが存在します。それらはプラットフォームの特性や利用者のニーズによって異なります。
まず、Chromebookです。Chrome OSではGoogleのクラウドベースのオフィスソフト、Google Workspace(旧称:G Suite)が推奨されます。これにはGoogle Docs、Sheets、Slidesなどが含まれ、ブラウザ上で直接アクセスして使用することができます。クラウドベースなので、リアルタイムの共同作業や、どこからでもアクセスすることが可能です。また、Microsoft OfficeのWeb版も利用可能です。
次に、Windowsです。WindowsにはMicrosoft Officeが強く結びついており、Word、Excel、PowerPointなどのアプリケーションはビジネス界で広く使われています。これらはローカルにインストールすることも、Office 365を通じてクラウドで使用することも可能です。また、無料のオフィスソフトウェアとしてはLibreOfficeやOpenOfficeも選択肢となります。
最後に、Macです。MacではAppleの独自のオフィスソフトウェアであるPages、Numbers、Keynoteが無料で利用できます。これらのアプリケーションはmacOSとiOSデバイス間でシームレスに動作します。しかし、ビジネス環境ではMicrosoft Officeが一般的に使われており、Mac版のMicrosoft Officeも提供されています。
以上のように、各プラットフォームは異なるOfficeソフトウェアを推奨します。選択する際には、共同作業の必要性、利用環境、そしてどのプラットフォームで作業を行うかを考慮するとよいでしょう。
各プラットフォームは独自のメールとカレンダーソフトウェアを提供しており、それらは各プラットフォームのエコシステムと密接に結びついています。
まず、Chromebookです。Chromebookの主なメールとカレンダーソフトウェアはGoogleのGmailとGoogle Calendarです。これらは全てウェブベースのアプリケーションで、GoogleアカウントにログインすることでどのChromebookからでもアクセスできます。メールやカレンダーのデータは自動的にクラウドで同期され、他のデバイスと共有することが容易です。
次に、Windowsです。WindowsはMailとCalendarアプリケーションを標準で搭載しています。これらのアプリケーションはMicrosoftアカウントと同期し、メールとカレンダー情報を一元管理することができます。また、他のメールサービス(Gmailなど)やカレンダーサービスとも同期することが可能です。Microsoft Officeを使用する場合、Outlookがメールとカレンダーソリューションとして利用されます。
最後に、Macです。macOSはMailとCalendarアプリケーションを標準で搭載しています。これらのアプリケーションはApple IDと同期し、iCloudを通じてメールとカレンダー情報を他のAppleデバイスと共有できます。また、他のメールサービスやカレンダーサービスとも同期することが可能です。
以上のように、Chromebook、Windows、Macそれぞれが独自のメールとカレンダーソリューションを提供します。これらは各プラットフォームのエコシステムとの統合性と利便性を提供し、ユーザーのニーズに合わせて選択できます。
各プラットフォームはそれぞれ独自のファイル管理システムを持っており、これがユーザーの作業体験に大きく影響します。
まず、Chromebookです。Chrome OSではGoogle Driveが主要なファイルストレージとして機能します。ファイルはクラウドに保存され、どのデバイスからでもアクセス可能です。ローカルでのファイル管理も可能ですが、その範囲は比較的限定的です。Google Driveはファイルの共有や同期、オンラインでの作業が容易なため、クラウドベースの作業環境を重視するユーザーにとっては便利です。
次に、Windowsです。Windowsでは"エクスプローラ"がファイル管理の中心的ツールです。このアプリケーションを使ってローカルのファイルやフォルダを作成、移動、または削除することができます。また、WindowsではOneDriveがクラウドストレージとして提供されており、ファイルやフォルダをクラウドに保存し、他のデバイスからアクセスすることができます。
最後に、Macです。macOSでは"Finder"が中心的なファイル管理システムです。Finderを使って、ファイルやフォルダの作成、移動、削除、検索などを行うことができます。また、AppleのクラウドストレージサービスであるiCloud Driveも提供されており、これを用いてファイルやフォルダをクラウドに保存し、他のAppleデバイスからもアクセスすることができます。
以上のように、Chromebook、Windows、Macはそれぞれ異なるファイル管理システムを採用しています。これらは各プラットフォームのエコシステムと深く結びついており、ユーザーのニーズや作業スタイルによって適したプラットフォームを選択することができます。
以上、ChromebookとWindows・Macの違いについてでした。
どれもパソコンなので使い方は似ていますが、アプリをブラウザで使うか、インストールして使うかは大きな違いです。
機能は限定的ですが、Chromeブラウザに限ってはChromebookが特化している分、使いやすいでしょう。
使い方のニーズや作業スタイルによって適したOSを選んでもらえればと思います。
具体的にChromebookで出来ること・出来ないことをまとめていますので、以下もあわせて読んでください。