ChromebooKとは?特徴とメリット

Chromebookについての説明です。Chrome OSの特徴とメリットを解説しています。
タケイマコト
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Chromebook(クロームブック)について

この記事では、Chromebookについて説明します。
「名前は知っているけど、どんなパソコンかは知らない」という方向けの説明です。

 

 

Chromebookとは

 

Chromebook(クロームブック)とは、Googleが開発したパソコン用オペレーティングシステム(OS)である「Chrome OS」を搭載したノートパソコンの一種です。

 

Chromeブラウザの利用がメイン。
機能を拡張していて、AndroidアプリやLinuxも使えるようになりました。

 

基本的にはインターネット接続を前提にデザインされたクラウドファーストのデバイスで、ウェブブラウジングやオンライン作業に最適化されたノートパソコンです。

 

Chromebookの歴史

 

 

Chromebookの歴史は2009年に始まります。
この年、Googleは自社のブラウザであるChromeの成功を受けて、新たなOS「Chrome OS」の開発を開始しました。
2011年にはSamsungとAcerから初めて製品として発売され、その後世界中の多くのハードウェアメーカーが参入しています。

 

日本には2014年に上陸し、2019年以降は家電量販店での取り扱いが本格的に増加しています。
特に教育現場での採用が増えており、GIGAスクール構想で多く採択されるなど、Chromebookの普及が急速に進んでいます。

 

機能面では2017年にAndroidとLinuxもサポートを開始。
機能も徐々に拡張しています。

 

Chromebookの外観

 

Chromebookの外観は以下の通りです。

 

基本的にはWindowsパソコンと変わりません。
大きな違いはキーボードくらいです。

 

色々なタイプがありますが、主流のノートパソコンタイプを例に紹介します。

 

 

Chromebookの天板

 

Chromebookの天板はよくメーカーのロゴやChrome OSのロゴが入っています。
モデルによって様々ですが、Windowsと変わりません。

 

 

Chromebookのキーボード

 

Windowsと違うのがキーボードです。
CapsLockがEverythingボタン(アプリランチャーを起動)だったり、ファンクションキーが無かったり、Deleteキーがなかったりします。
アルファベット、記号、数字は一緒です。

 

 

Chromebookのモニター

 

モニターは他のOSとの違いはありません。
よくあるパソコンのディスプレイです。

 

 

これまではアスペクト比16:9、フルHDのモデルが中心でしたが、2023年になってアスペクト比16:10や3:2の製品が出始めています。
トレンドはWindows、Macと一緒ですね。

 

Chromebookの側面

 

左右のサイドにはインターフェースが搭載されています。
このポートを使って充電や周辺機器やディスプレイへの接続を行います。
USB-CやUSB-Aポートは全機種、モデルによってHDMIやSIMトレイを搭載するモデルもあります。

 

使い方はWindowsと一緒で、一緒でマウスやキーボード、ウェブカメラやスキャナ、プリンタ、スマホも接続して使用可能です。

 

 

 

ただし、暗号化されたUSBは読込不可、プログラム内蔵のUSBは動作しないので注意してください。

 

Chromebookの裏面

 

裏面にはファンがついています。
またシリアル番号なども記載されているので、何かトラブルがあったときには確認することになるでしょう。

 

 

Chromebookの特徴

Chromebookの特徴は、以下の3つです。

  • 仕組みと使い方がシンプル
  • 標準でウイルス対策、暗号化済み
  • 2万円台から購入可能

 

「仕組み」「使い方」がシンプル

 

Chromebookの大きな特徴は、そのシンプルさと使いやすさです。
起動時間が非常に短く、ほとんどのモデルでは電源を入れてから数秒で使用を開始できます。

 

また、Chrome OSはクラウドベースのシステムであり、ほとんどのデータとアプリケーションをブラウザ上で操作。
データもクラウド上に標準で保存されるようになっています。
アプリケーションはもちろん、ユーザ独自のドキュメントも「Googleドライブ」に保存されるため、デバイスが故障した場合でもデータを失うことはありません。

 

近年は、Androidアプリへの対応、Linux機能の追加など多機能化していますが、基本はブラウザ操作がベースです。

 

高セキュリティ(標準でウイルス対策、暗号化済み)

 

Chromebookはセキュリティ面でも優れています。
ウイルス対策ソフトや暗号化ソフトをユーザで用意する必要がありません。

 

OS自体がサンドボックス化されているため、一部のアプリケーションで問題が発生しても他のアプリケーションやシステム全体に影響を及ぼすことはありません。
たとえば、有るブラウザのタブを開いてウイルスを配布するようなサイトを開いてしまっても影響があるのはそのタブだけ。
悪意のあるサイトのタブを閉じれば対応完了です。

 

また、OS自体にウイルス対策、暗号化対策が施されているのでユーザ側で考える必要はありません。

 

低価格、2万円台から購入可能

 

Chromebookは、Windows・Macに比べて「相対的に」低価格なのも特徴です。
もともと学校向けに発売されてきた経緯があるので、価格が低く抑えられています。
初代のChromebookも499ドルという低価格でした。
※日本でも4~5万円の機種が主流です。

 

基本的にはブラウザのみ搭載というシンプルな作りの分、同じ価格のWindowsよりも快適に動作します。
近年はハイエンド化も進んでいて30万円する機種もありますが、動きとしては50万円するWindowsよりも快適にブラウザ操作か行えます。

 

おしなべて
「同じグレードのWindows・Mac機よりも安い」
という特徴を持っています。

 

・エントリークラス(小中学生向け):2万円~4万円台
・ミドルクラス(高校生向け)):4万円~7万円台
・ハイエンド(社会人、業務用):8万円以上

 

Chromebookはシンプル、高セキュリティ、低価格なノートパソコン

 

以上が、Chromebookの特徴についてでした。

 

形がノートパソコンなので、Windowsと思われがちですが

  • 基本はブラウザ操作を念頭に置いたパソコン
  • Windows・Macのアプリに未対応な分、シンプルかつ高セキュリティ
  • 価格も相対的に安い

Googleオリジナルのパソコンと覚えておきましょう。

 

Windows・Macとの違いも紹介していますので、読んでください。