実機レビュー | ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus

実機レビュー | ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus

二週間実際に使ってみてメリット・デメリットを紹介。
ほか、実際の使い心地を口コミレビューします。
タケイマコト
タケイマコト


メモリ16GB、NPUも搭載!2024年国内ハイエンドモデル
  • ASUS初のExpertbookシリーズ
  • Core Ultra 5の高速なCPU
  • 16GBの大容量メモリ
  • 高解像度、高リフレッシュレート(120Hz)対応のディスプレイ
  • エルゴリフト式キーボード
よかった点(メリット)
  • メモリ16GB効果!タブ20枚でもサクサク
  • 指紋認証が便利!すぐ作業にとりかかれる
  • ノングレアだから目が疲れにくい
注意点(デメリット)
  • キーボードは及第点
  • バッテリーは6時間がいいところ
  • 決して軽くはない
こんな人にオススメ
  • 高性能なChromebookがほしい
  • メモリ8GBに不足を感じている
  • ExpertbookシリーズのChromebookがほしい
オススメの使い方
  • Google AIを活用したブラウザ作業
  • ブラウザ、PWAでの画像、映像編集作業
  • Android、Linuxアプリを活用した作業
 



 


レビューに当たり、製品を貸与頂いていますが、評価には影響しません。また、当ブログはGoogleAdSense、アフィリエイトを利用、収益を得ています


このページの目次


ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plusとは


ASUS Expertbookはモビリティと性能を両立した、ビジネス向けの高性能ノートPCとして位置づけられているパソコンシリーズです。


ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus」はChromebookとしては初めてのExpertbookシリーズとなりました。


特徴はハイエンドな性能で、2024年までの日本で発売されたChromebookで一番の性能となっており、Expertbookの名に恥じない超がつくハイエンドモデルに位置づけられてます。


スペックと特徴

スペックと特徴は以下の通りです。


仕様 詳細
モデル ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus
オペレーティングシステム ChromeOS
CPU Intel® Core™ Ultra 5 115U、最大4.2 GHz、8コア
GPU Intel® 統合グラフィックス
RAM 16 GB LPDDR5
ストレージ 128 GB PCIe SSD
ディスプレイ 14.0インチ WQXGA (2560 x 1600)、500 nits、アンチグレア
重量 約1.4 kg
カメラ 8.29 MP HDRnetカメラ(AI ビデオチャット機能付き)
Wi-Fi Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3
I/Oポート Thunderbolt™4 USB-C、USB 3.2 Type-A、HDMI 2.1、オーディオジャック、microSDスロット
認証 MIL-STD-810H(ミリタリーグレードの耐久性)


ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus」はハイエンドモデルであるため、作りも非常に豪華になっています。

特徴1:高性能ハードウェア


最新のIntel Core Ultra 5 115Uプロセッサーを搭載しています。


12コア構成で最大4.3GHzまで動作周波数を上げることができ、マルチタスクや高負荷な作業にも余裕で対応できます。
また、内蔵されたIntel AI Boost(NPU AIエンジン)により、AI関連のタスクも高速に処理することが可能です。


CPUについては2024年時点の国内Chromebookとしては最高性能となっています。

特徴2:大容量メモリとストレージ

またメモリも同様で、16GBのLPDDR5X-6400高速メモリを搭載。


複数のアプリケーションやブラウザタブを同時に開いても快適に作業できます。


ストレージには128GB NVMe SSDを採用し、高速なデータアクセスと十分な容量を確保。これにより、大容量のファイルやアプリケーションも快適に扱うことができます。

特徴3:高品質ディスプレイ


ディスプレイもほかのモデルはない高品質に仕上がっています。


14インチWQXGA(2560x1600)解像度のディスプレイを採用、鮮明で美しい映像を楽しむことができます。


さらに、120Hzのリフレッシュレートにより、スムーズな画面表示が可能です。
DCI-P3 100%の広色域をカバーし、500ニトの高輝度、そして16:10のアスペクト比により、作業効率を高めることができます。


また、タッチスクリーン対応で、より直感的な操作が可能なのも特徴です。

特徴4:充実したインターフェース


Thunderbolt 4対応USB-Cポートを2基搭載し、高速なデータ転送と外部ディスプレイ接続に対応しています。


さらに、USB-A、HDMI、microSDカードリーダーなど、多様なポートを備えており、様々な周辺機器との接続が可能です。
また、最新のWi-Fi 6EとBluetooth 5.3に対応し、高速で安定したワイヤレス接続を実現しています。


インターフェースについては、非の打ち所がないといった感じです。

特徴5:指紋認証を搭載

指紋認証センサーを搭載し、素早く安全にログインすることができます。


認証速度も早く実用的なレベルになっています。


2023年以降の日本国内モデルでは唯一の搭載モデルです。

同じようなスペックのモデルは?

ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plusの比較対象になるChromebookは「HP EliteDragonfly Chromebook」となります。



どちらもビジネス向けシリーズの名前を冠したハイエンドモデルで、発売当時の最高性能のCPUとメモリを搭載しています。。


スペック比較は以下の通りです。


仕様 ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus HP Elite Dragonfly Chromebook
OS ChromeOS ChromeOS
プロセッサー Intel Core Ultra 5 115U Intel® Core™ i5-1245U
メモリ 16GB LPDDR5-6400 8GB LPDDR4x-4266
ストレージ 128GB M.2 2280 NVMe PCIe 4.0 256GB PCIe® NVMe™ SSD
ディスプレイ 14インチ、2560×1600、120Hz、タッチスクリーン 13.5インチ、1920×1280、タッチスクリーン
グラフィックス Intel統合グラフィックス Intel® Iris® Xᵉ Graphics
カメラ 8MP 1080p、プライバシーシャッター付き 5MP
ポート Thunderbolt 4 (USB-C) ×2、USB-A ×2、HDMI ×1 Thunderbolt™ 4 (USB-C) ×2、USB-A ×1、HDMI ×1
重量 約1.4kg 約1.27kg
バッテリー駆動時間 最大12.1時間 記載なし(4セル、50Wh)
その他の特徴 MIL-STD 810H準拠、指紋センサー 指紋センサー、Nano Security lock slot
価格 15万4千円~ 21万円~
販路 個人、法人 法人


ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plusは、より大きな高解像度ディスプレイと多くのメモリを搭載しており、全体的により高性能です。


一方、HP Elite Dragonfly Chromebookは、より軽量でコンパクトなデザインを特徴としています。
※画面のアスペクト比が3:2なのも特徴です。


価格は圧倒的にASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus」のほうが格安です。


販路も個人、法人向け両方を販売しているASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus」のほうが買いやすくはあります。


通常はこちらがオススメといえるでしょう。

実機レビュー

実機レビューです。


ASUS様から二週間お借りして利用して感じた感想を、以下の観点で口コミレビューとしてお送りします。

  1. 外観デザイン:ビジネス向けらしいスタイリッシュなデザイン
  2. パフォーマンス(処理速度):ハイエンドらしい早さ
  3. ディスプレイ(グラフィック性能):ノングレア液晶で長時間の作業がしやすい
  4. 拡張性:USB-Cが左右にあって便利
  5. 使いやすさ(キーボードとタッチパッド):JISキーボードのなかでは打ちやすいタイプ
  6. 持ち運びのしやすさ:タッチパネル搭載なので重さはあり
  7. バッテリー:6時間程度、ハイエンドにしては持ちはいい
  8. コストパフォーマンス:スペックを考えたら安い

外観デザイン:ビジネス向けらしいスタイリッシュなデザイン


デザインは、Chromebookの中では一番に近いスタイリッシュに仕上がっています。


色合いが白を基調としていて単純なシルバーでパソコン然としておらず、どんな風景にも溶け込めるデザインになっています。
天板にもhromebook Plusのロゴがありラジュグアリー感がありますし、持っているとテンションが上がるデザインと感じました。


パフォーマンス(処理速度):ハイエンドらしい早さ


パフォーマンスも総じて快適でした。
Core Ultra 5+メモリ16GBの恩恵が大きいです。


実際に、

  • Chromeブラウザでタブを20枚ひらいてももっさりしない
  • SteamをインストールしてDEMEO、オクトパストラベラー、R-Typeが満足に動く
  • LinuxでGIMPを動かしてもサクサク動く

など基本のブラウジング作業はもちろん、重めの作業も快適に動きました。


Chromebookで出来る作業は限りなく快適に出来るパフォーマンスになっています。


ちなみにOctaneの数値は以下の通り

  • シングルスコア:74,000前後
  • マルチスコア:400,000前後

この数値は、2024年10月時点のChromebookでもトップ3に入るスコアです。


Chromebookとして使う分には、動作のサクサク感で不満を覚えることはほぼないでしょう。





ディスプレイ(グラフィック性能):ノングレア液晶で長時間の作業がしやすい

ディスプレイ(グラフィック性能)も素晴らしいです。


高解像度(2560×1600)、高リフレッシュレート(120Hz)、加えてノングレアなのがよかったですね。
ブラウジングをしていてもスクロールがスムーズですし、画面に出せる情報量も多い。



リフレッシュレートも高いのでSteamでゲームをしていても画面表示がなめらかで快適でした。


ゲーミングChromebookとしての利用も可能なのは強みだと思います。


拡張性:USB-Cが左右にあって便利



拡張性もノートPCとしては豊富で快適です。
USB-Cポートは左右に2つ、USB-Aもついていますし、HDMI、microSDとイヤホンジャックもあります。


特にありがたいのがUSB-CふたつともThunderbolt4に対応していること。
USBハブからのデータ転送が早くて快適でした。


インターフェース周りで不満を感じることはないと思います。

使いやすさ:JISキーボードのなかでは打ちやすいタイプ、指紋認証も早い


キーボードとタッチパッドの使い勝手も国内モデルのなかでは素晴らしい方だと思います。


キーボードはグローバルの金型を使っているため、「右上の¥キーが小さい」「Enterキーが小さい」のは残念ですが、極小と言うほどでもなく、同じデザインのキーボードの中ではマシなほうです。


タッチパッドは大きめでスクロールもしやすく、Chromebookのなかでも使いやすいです。


また、指紋認証は早くて便利です。
作業にすぐ取りかかれるのがいいですね。


入力周りも総じて快適でした。


持ち運びのしやすさ:タッチパネル搭載なので重さはあり

持ち運びのしやすさは、ギリギリ及第点といったところです。


1.4kgあるので軽いとは感じませんでした。
タッチパネル搭載のため、どうしても重めになっています。


実際はどうにか片手で持ち上げられる程度。
全然持ち運べる範囲の重さですが、人によってはずっしりと感じるかもしれません。

バッテリー:6時間程度、ハイエンドにしては持ちはいい

バッテリー時間はハイエンドモデルとしては長持ちする方ですね。


実際に使ってみて、最長6時間もちました。
全Chromebookのなかでは短い方ですが、Coreシリーズを搭載しているハイエンドなモデルはおしなべて4時間程度です。


その中で6時間もつのは長めの方です。
※Intel Core Ultra 5のおかげかもしれませんね。


バッテリー性能はポジティブに感じました。

コストパフォーマンス:スペックを考えたら安い


最後にコストパフォーマンスですが、こちらも妥当だと思います。


本体価格だけを考えれば、15万円はたしかに高いです。
個人向けモデルとしてはほかのChromebook Plusより5万円近く高価になっています。


ただ、同じようなスペックのモデル(HP EliteDragonfly Chromebook)は25万円以上します。
スペック基準で考えれば価格は頑張っているなと感じました。
※ちなみにアメリカから直輸入しても14万円くらいになります。

よかった点(メリット)
  • メモリ16GB効果!タブ20枚でもサクサク
  • 指紋認証が便利!すぐ作業にとりかかれる
  • ノングレアだから目が疲れにくい
注意点(デメリット)
  • キーボードは及第点
  • バッテリーは6時間がいいところ
  • 決して軽くはない



オススメの使い方

以上、外観・スペックレビュー、リアルに感じた感想でした。


トータルとしてどんな使い方がオススメできるのかも紹介します。


オススメの使い方
  • Google AIを活用したブラウザ作業
  • ブラウザ、PWAでの画像、映像編集作業
  • Android、Linuxアプリを活用した作業
 

(1)Google AIを活用してアウトプットをする

Chromebookは最近、Geminiをツールバーにインストールしたり、クイックインサートキーを実装。


ボタン1つ、ブラウザを開かなくても、自然に生成AIを触れるように機能をアップデートしています。



ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus」ならば、これらの機能を余すことなく活用することが出来ます。


端末の性能も申し分ないので、これからパソコンでどんどん生成AIを活用していく、という使い方には思いっきり向いているでしょう。


(2)ブラウザ、PWAでの画像、映像編集作業

Chromebookで可能なリッチな作業(画像、映像編集)で活用するのもオススメです。


ブラウザで作業するとはいえ、ローカルのパワーも必要になります。
たとえば、WEB版AdobePhotoshop、Canva、Pixlr、動画ならばFlexClipなどがありますが、ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus」なら快適に動作可能です。


実際にPixlrを使って画像編集、FlexClipで動画編集をしてみましたが、補正などをかけたときの適用速度がはやく直感的に操作できました。


ブラウザでの画像、動画編集はお世辞抜きでアリだと思います。

(3)Android、Linuxアプリを活用した作業

あとはAndroid、Linuxアプリを活用する使い方もオススメです。


CPUとメモリの性能は高いですし、ストレージも128GBあるので、LinuxアプリやAndroidアプリも実用範囲内です。
高性能な分、ポテンシャルが高いので「ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plusを十二分に利活用するのには、オススメの使い方といえます。


スイカゲームやLinuxのGIMPを試しましたが、快適に動かせました。

こんな人にオススメ

ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plusは、Chromebookの機能を余すことなく活用したい方にあいますが、特に以下のような方に以下のような方にオススメです。

こんな人にオススメ
  • 高性能なChromebookがほしい
  • メモリ8GBに不足を感じている
  • ExpertbookシリーズのChromebookがほしい


(1)高性能なChromebookがほしい

できる限り高性能なChromebookがほしい方にオススメします。


やはりASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus」の特徴は、高性能、高精細なディスプレイにあります。
これを活かさないてはありません。


逆に高性能さを求めなければ、半額の7万円でもChromebook Plusは買えてしまいますので、性能に子だアリのある方に向いています。

(2)メモリ8GBに不足を感じている

Chromebookを使っていてメモリ8GBに不足を感じている方にもオススメです。


メモリ16GBあると大分操作の快適さも変わります。
「4GB👉8GB」 へのステップアップだけでも快適さは増しますが、「8GB👉16GB」はさらにその上。
当方も16GBモデルを2台使っていて、次に買うモデルは「できる限りメモリは16GBでないとイヤ」となりました。


タブをたくさん開く方だと、もはやメモリ8GBでは不足を感じている方もいると思います。


そんな方にはとても向いています。

(3)ExpertbookシリーズのChromebookがほしい

あとはASUSのExpertbookシリーズが好きな方にもオススメです。


ビジネス向けとして人気が強いシリーズですが、このシリーズのDNAはしっかりと受け継がれています。
Chromebookだから何か妥協しているということは一切無し。


ExpertbookのChromebook版としてしっかり使えるのでファンの方には是非使って欲しいなと思います。

購入方法とセール情報

最後に購入方法を紹介します。


以下のサイトで購入可能です。


ASUS Expertbook CX54 Chromebook plusが買えるショップ

選び方ですが、

  • 支払価格を安く済ませるならAmazon
  • 納期優先ならソフマップ、ビックカメラ
  • ポイント込みで安く済ませるなら楽天市場

実機展示もありますので、実際に触ってみて場合は量販店に行ってみてください。

まとめ:操作が快適、なんでもできるChromebookが欲しい方にオススメ

  1. 外観デザイン:ビジネス向けらしいスタイリッシュなデザイン
  2. パフォーマンス(処理速度):ハイエンドらしい早さ
  3. ディスプレイ(グラフィック性能):ノングレア液晶で長時間の作業がしやすい
  4. 拡張性:USB-Cが左右にあって便利
  5. 使いやすさ(キーボードとタッチパッド):JISキーボードのなかでは打ちやすいタイプ
  6. 持ち運びのしやすさ:タッチパネル搭載なので重さはあり
  7. バッテリー:6時間程度、ハイエンドにしては持ちはいい
  8. コストパフォーマンス:スペックを考えたら安い

以上、ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plusのレビューでした。


2022年以降に個人向けに発売されたChromebookとしてはダントツのハイエンドモデルです。
コロナが流行って以降、超がつくハイエンドモデルは途絶えていたなか、Expertbookとしてしかも個人向けとして登場してきてくれた本機種の存在意義は本当に大きいです。


価格だけを見ると手を出しづらいのは事実ですが、全てにおいて快適なのには間違いありません。


毎日使うものは価格ではなく快適さを基準と考える方にぜひ検討してください!




レビューリンク

ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plusのレビューをあげている方の動画やブログを集めました。


購入の参考にどうぞ。