Gemini CLIはコマンドラインインターフェース(CLI)ベースでGeminiが使えるサービスです。
ChromebookにはLinux環境があるので利用が可能です。
この記事では、ChromebookのLinux開発環境(Crostini)を利用して、Gemini CLIをインストールする方法を紹介します。
最初に、ChromebookでLinuxアプリケーションを実行するための基盤となる「Linux開発環境」を有効にする必要があります。
※すでに有効にしている場合は、このステップをスキップしてください。
「インストール」をクリックすると、インストールが開始されます。完了まで数分かかります。
インストールが完了すると、黒い画面の「ターミナル」アプリが自動的に起動しますが、この後の手順では使用しないため閉じても構いません。
ターミナルが立ち上がってくれば設定完了です。
Geminiの連携ツールをインストールするために必要なnpm(Node Package Manager)をインストールします。
Linuxのターミナルで、以下のコマンドを順番に実行します。
sudo apt update
curl -o- https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/v0.39.7/install.sh | bash
利用可能なNode.jsのバージョン一覧を取得します (省略可)
nvm ls-remote --lts
インストール可能なバージョンが出てくるのでLTSと書いてあるバージョンの一番大きいバージョンを確認します。
Node.js の最新版をインストールします。
※22が最新の場合は以下。
nvm install 22
インストールしたバージョンを使用するように設定します。
nvm use 22
Gemini CLIをインストールしていきます。
Linuxのターミナルで、以下のインストールコマンドを実行します。
npm install -g @google/gemini-cli
権限エラー(permission error)が出る場合は、コマンドの先頭にsudoを付けて実行してください。
インストールが完了したら、早速Gemini CLIを起動してみましょう。
ターミナルで以下のコマンドを実行します。
gemini
以下のようにGemini CLIの画面が立ち上がります。
初期設定でテーマを決めます。
どれがいいか分からなかったら、Defaultを選択しておきましょう。
次にログイン方法を指定します。
Googleアカウントと連携すれば無料で使えるので「Login with Google」を選びます。
Chromeブラウザが立ち上がるので、利用しているGoogleアカウントを選択します。
続けて「ログイン」をクリックする
ログインが完了すると『Google Code Assistからアカウントにアクセスできるようになりました」と標示されます。
この画面が出たらターミナルに戻りましょう。
チャットウインドウが出てくるので、初期設定を進めます。
オススメは「GEMINI.md」を作ることです。
Gemini CLIが作業を実行する際に参考にするファイルで、Gemini CLIが処理する際のルールを設定できます。
たとえば
など何でも指定できます。
チャットで
GEMINI.mdを作って
と入れてみてください。
Gemini CLIがファイルを作ってくれます。
なお、ファイルは何も指定しないとChromebookだと「マイファイル>Linux ファイル」の直下に作成されます。
問題数が10問と多かったので5問に修正、効果音とファンファーレもつけてと追加でお願いしてみました。
できあがったファイルは、ChromebookもLinuxフォルダ(作業してきた場所)に保存されます。
以上、ChromebookのLinux環境にGemini CLIをインストールと簡単な初期設定の方法の紹介でした!
Claude Codeに続いて、Gemini CLIもChromebookで使えるようになりました。
ChromebookだとLinuxがついているので、関連パッケージを入れるだけで簡単に使いはじめられます。
※GoogleアカウントもChromebookと同じでいけますのでますます手軽。
Gemini CLIは無料で使えるのが何よりすごいです。
Linuxを使える方はぜひ導入してみてください!